2012
第36回高等学校総合文化祭
第36回全国高等学校総合文化祭自然科学部門に於いて「水田土壌の微生物を用いた発電Ⅱ」のポスター発表で文化庁長官賞を受賞しました。
8月10日~12日、富山県入善町で開催された第36回全国高等学校総合文化祭自然科学部門でポスター(パネル)発表を行い、 審査により文化庁長官賞を受賞しました。この賞は文部科学大臣賞に次ぐ賞です。 「水田土壌の微生物を用いた発電」の研究は、科学部で3年前から取り組んできたもので、 山形大学農学部加来伸夫准教授のご指導・ご協力をいただきながら進めてきました。 今回は、これまで微生物発電のメカニズムの解明に取り組んできた成果を、その集大成として発表してきました。
ポスター発表は3年の南葉一輝、早坂亮祐、2年の田中良樹、奥山慧、安達景都で協力して行いました。 2日間に何十回もポスターの前で発表し、質問に答えることで、自分たちの研究を多くの方に伝えることができました。
平成24年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
■ 8月8日(水)
ポスター発表と同時進行で希望校によるアピールタイム、交流会があった。 アピールタイムはポスター発表をしている生徒達が会場内に4か所設置されているやや広めのスペースで自分達の研究内容の概要を話す。 もっと詳しく聞きたい人はブースまで来て下さい」といった形でしめくくる。 アピールの時間は各校5分程度で、質疑の時間はなかった。交流会ではアピールタイムと同様のものが行われるのだが、 海外の高校との交流という意味から発表する高校は英語で自分達の研究内容を話していた。 またここでは質疑の時間もあった。海外の高校生は当然英語で質問をしており、英語でやりとりをしていた。
参加人数は3000人と言われていた。指定校で参加している我々のような人以外に 一般参加ということで当日受付をして参加している人たちも大勢いた。(本校は今年は発表はなし)
ポスター発表も様々であった。全体的には生物系が多いかなと感じた。 地元の生態系について、太陽電池について、は何校かの発表があった。 純粋な数学系は少なかった。全体を見渡してみると内容ももちろん大事だが、 プレゼンテーション時の実演がかなり大事であることがわかった。 内容は壮大であるが、専門用語ばかりで全然説明がわかりにくいもの。大きな声で聴衆を自分の世界に引き込むもの。 実験で道具を準備して実演するもの。奇抜なパフォーマンスをする者。 終始英語(ポスターもすべて英語のみの表記でした)で話をしているもの。 どの高校も先行研究についてよく調べてある。夕方に再度全体で集まり、ポスター発表を審査員が評価して4校を選抜し、発表した。
■ 8月9日(木)
午前中は先日選抜された4校が全体会の会場で全員に対し、発表した。 質疑を含めて1校30分。質問する生徒も沢山おり、質問がある生徒全員を網羅することはできなかった。 海外の生徒の質問は通訳が間に入ってくれていた。
午後から再びポスター発表となった。午前中の発表を見てより活気づいているようにも感じられた。 自分が良いと思った発表のブースには「GOOD JOB!」というシールを貼っていくことになっていて、 発表者の励みになっているようだった。審査員の評価だけでなく、参加者全員から投票してもらい、 決める賞もあった。最後に閉会式で様々な賞の発表があった。
第2回高校生バイオサミット in 鶴岡
日程: 2012年8月5~7日
場所: いこいの村庄内および慶應義塾大学先端生命科学研究所
内容: 5日(日)は事前の書類による審査を通過した42の研究テーマでの、ポスター発表による予選が行われ、 6日(月)には予選を通過した12テーマによる決勝が行われました。7日(火)は表彰式が行われました。 本校からはTNP研究生と科学部が発表者または一般参加者として参加しました。発表者と結果は以下の通りです。
[研究発表テーマと結果]
■優秀賞
早坂亮祐 (3-1) 可食植物スベリヒユの有効活用を目指したメタボローム解析
鶴岡市長賞
齋藤元文 (2-2) 抽出状態の違うホップポリフェノールによる抗菌性について
科学部 発表者 田中良樹 (2-3) 水田土壌の微生物を用いた発電の研究
■予選出場
安達景都 (2-1) メタボローム解析による THA ラットと Wistar ラットの肝臓の代謝物の比較 ~THA ラットが有する NASH 耐性の解明に向けて~
南葉一輝 (3-1) アラメのメタボローム解析